【23】複数の目標を達成する鍵とは|影響力の武器(実践編)

私たちが、日々仕事をする中で、単一の目標のみを追いかけることは非常に稀で、
基本的には日常的に、複数の目標を達成しなければいけない状況が続くのが一般的だと言えます。

複数の目標を達成するために必要なポイントはなにか、を本記事ではご紹介していきます。

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目標を達成させる上で必要なことは「実行意図プラン」
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目標を達成させる上で必要なことは、自分が「やる」と決めたことを、継続的に実行できるかどうかが非常に重要な要素になります。
例えばダイエットで例えるならば、今日からダイエットする、今日から食べる量を減らして運動もする、と決心したとしても、
その日中に自分が決心したことを「忘れて」、普通の食事を行い、運動も明日からやろうと、先送りすることは、誰にでも経験があることです。

単一の目標ですら、私たちは目標達成することが困難な場合もありますが、
目標達成の可能性をあげる手法として、「実行意図プラン」が挙げられます。
「実行意図プラン」とは、目標設定をする上で、いつ・どこで・どのようにやるかを、具体的な計画を立てることです。
「実行意図プラン」を自らが作成することで、自分が決めた行動に責任をもたなければ行けないという心理が”無意識”に働くために、目標達成に対する行動が起こりやすい状況を作っていると言えます。
さらに、実行意図プランを具体的に設定することで、頭の中で、自らの実行意図プランを決行している自分をイメージできるため、行動へのコミットメントが継続しているとも言えます。

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自分に「意思」に責任を持たせることができるのかどうかを調べる実験
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有権者にとって今度の選挙で投票に行くつもりかどうかを尋ね、
相手が YES と答えた後で、投票日に投票所へ行くまでの計画を立たせるパターンと、計画を聞かないパターンでどちらが、投票日当日に選挙に来るかどうかを調べました。

結果は、YESを答えただけの人よりも、計画を立たせた人のほうが4~9%も、選挙にいく割合が高かったということです。

数字的には、低いと思われる方もいるかもしれませんが、
自分が立てた目標を、約10%近くも達成する可能性が上がると考えこともできるため、
目標達成には非常に有効な手段だと言えます。

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複数の目標があると、達成しづらくなる原因・理由
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単一の目標の達成に対しては、実行意図プランは有効に働きますが、
複数の目標達成に対しては、実行意図プランはさんざんな結果に陥る可能性があると、本書では書かれています。

その理由として、
1つ目は、複数の目標に対しての実行意図プランがあるため、やることが多く、行動計画をこなすのが大変そうだと思ってしまうこと。
2つ目は、複数の目標の間に、時間やエネルギーなどの潜在的な対立や制約が存在するということ。
簡単にいえば、やることが多く、やろうと思っても時間がない、モチベーションがあがらないなどの言い訳が立ちはだかり、モチベーションが下がり、目標達成のための行動にエネルギーが出ず、結局実行計画が決行できなくなるということです。

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複数の目標を達成させるために考えること
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では、どうすれば、複数の目標を達成させる可能性を挙げられるのでしょうか。

本書には、以下の2つが有効であるとまとめられています。

①一見バラバラな目標が、実際にはより広い共通雨の目的に貢献するものであると認識すること
(複数の目標の間に存在する相乗効果がなにかを考えることで、複数の目標が、本来は1つの目標であるかのように思えること)
②さらに達成困難な目標と関連させ、複数の目標を比較的実行しやすいものであるように見せること
(好ましいコントラストを用意すること)

上記の①②が有効であると根拠づけた実験として、以下の内容が紹介されています。
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6つの課題を割り振られた実験参加者たちは、それぞれの課題に対する実行意図プランを作成する前に、他の人々がさらに多くの課題(具体的には10個の課題)を 割り当てられていると教えられると、課題の達成率がずっと高くなった。
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このことからも、わたしたち人間は、自分が取り組んでいる課題(目標)が、簡単であると認識できるとモチベーションがあがり、目標達成の可能性があがるのに対し、目標達成が困難であると認識してしまうと、モチベーションが下がり、目標達成の可能性が下がってしまうということが分かります。

いかに、目標達成が簡単であるかを認識させることが、目標達成の上では非常に重要なポイントであることが分かる内容です。
ついつい言いがちである、「難しい目標だけど、取り組んでみよう」などの表現は、モチベーションが下がる可能性を秘めていると言ってよいです。
上記を言い換えるなら、
「難しい目標に見えるけど、○○と■■だけやったら達成できるんだから、めちゃくちゃ簡単だから取り組んでみよう」と言ったほうが、目標達成の上では有効と言えます。

いかに簡単に思わせることができるか。
これが現代社会の現場のリーダーに求められるスキルかもしれないですね。

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