悪意の返報性

人は他人からお礼やご褒美を受けると、お返しをしないと済まない感情が生まれる心理作用のことを「返報性の法則」と呼びます。
特に、感謝の言葉を言われると、また頑張りたいと思ってくれる可能性がぐっと上がったりと、返報性の法則をしっかりと活用することで、人を思い通りに動かすこともできる可能性を持っている非常に重要な心理効果です。

返報性の法則の詳しい解説はこちら

返報性の法則は、解説記事にも詳しくまとめましたが、返報性の法則とは反対の意味の、「悪意の返報性」についてご紹介します。

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悪意の返報性とは
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返報性の法則は、好意があることを伝えると、相手側も好意を持ってくれる可能性があがる心理効果のことを言いますが、
それとは反対に、相手に嫌悪感があることを伝えると、相手も同様に嫌悪感を抱くというのが、「悪意の返報性」です。

仕事に関しても、クライアントのことを本気で好きになれば、クライアントからも好意を持たれる可能性があがることを理解している人は、返報性の原理をしっかりと理解している場合が非常に多いです。
一方、仕事ができない人は、クライアントを好きになろうとせずに、さらに関係が悪化するとそのクライアントとの打ち合わせ等に嫌悪感を抱いたりします。
その結果、クライアントに嫌悪感があることが雰囲気として伝わってしまって、結果非常に悪い関係になったりするケースが多いのではないでしょうか。

もちろん、ビジネスパートナーのため、露骨な嫌悪感を出すことはビジネスマンとして誰もが意識的に気をつけていると思います。
しかし、自分の気持ちや好意・嫌悪感は思っている以上に表情や仕草に現れてしまうものです。
少なくとも、自分が好きでは人から好きになってもらうことはビジネス上はないと言っても過言ではありません。

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ネガティブな発言する人の周りにはネガティブな人が集まる
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みなさんの周りにも、人の悪口や陰口を好きな人がいるのではないでしょうか?
悪口や陰口を言ってはいけない、なんてことはここでは言いませんが、この悪口や陰口を好き好んでも、あまり良いことがないことをここではお伝えします。

当然ですが、人は同じ考えを持つ人間のほうが話しやすく、居心地が良いと感じてしまう生き物のため、
上記のように悪口や陰口ばかりを言っている人の周りには、同じような人が集まってきてしまいます。

同様に、ネガティブな発言をする人の周りにはネガティブな発言が多い人達が集まってくるのです。
ビジネス上の組織を形成する上で、ネガティブ思考がすべてが悪になることはなく、時に重要な意見になる場合もありますが、
ほとんどの場合は、ネガティブな発言はプロジェクトの推進力を阻害してしまうリスクを生みます。

だからこそ、組織のトップは、ポジティブな発言でメンバーの士気を高め、推進力をあげていきます。

私が好きな漫画「ジャイアント・キリング」を題材にした名書『今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則』で紹介されている内容としては、
組織に一人でもマイナスの作用を持つメンバーがいれば、掛け算すれば、マイナスになり、推進力がなくなることを力説しています。
組織づくりの書籍としては非常におすすめです

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なぜネガティブな発言になってしまうのか?
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ではなぜ、組織のトップがポジティブは発言をしても、ネガティブな発言をついしてしまう人が出てくるのでしょうか?

それは、認知的不協和が関係しています。
認知的不協和とは、人は、ある好ましくない状態を「認知」した場合、不安や落ち着かない状態、すなわち「不協和」に陥った後に、
その「不協和状態」を「協和状態」にしようと行動することを指します。

わかりやすく例えると、
上司から、「みんなで高い目標をクリアしよう!君たちははこれがノルマだよ!」と言われて、不安を感じてしまう人は、「不協和」の状態です。

この不協和の状態を協和状態(=普通の精神状態)にするために、「今月は営業日が少なく、他の仕事もあるため、ノルマを達成できないかもしれない」と、達成できない言い訳をすることが、いわゆる認知的不協和です。

このような一見、もっともな発言でも、推進力を削ぐ場合もビジネス上は多々存在します。
どうすれば目標が達成できるのか、メンバー全員がポジティブに考えることができれば、相当な強い組織が生まれるです。

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悪口やネガティブ思考を辞めるための考え方
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悪口やネガティブ発言が多い人の傾向としては、自己肯定感が低いというのが当てはまります。
相当にポジティブな人ですら、失敗を繰り返したりすることで、自己肯定感が低くなったりするため、自己肯定感が低いことで自分を責めるのは返って逆効果です。
自己肯定感が低いときだからこそ、自己肯定感を高めるために「自分を褒める」という行動を取り言えることが得策です。

「この仕事を今日中に終えた自分はえらい!」など、なんでも良いです。
些細なことでも、自分を褒める習慣があると、非常に前向きになれるのでおすすです。

自己肯定感を高める方法として、ちょっと陰湿な方法としては、
「自分より出来ない人を見つけること」も、自己肯定感が低い人には得策です。
(あくまでも心の中だけにとどめてください。バレたらすごく嫌な人間って思われます。。笑)

自分よりできない人がいるんだから、「まだ自分はましだ」と思えたら、ちょっとは自己肯定感があがるものです。

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まとめ
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返報性の法則の反対の意味の、悪意の返報性を紹介しましたが、
要するに、人の気持ちは、人に伝わるということです。
そして、自分がネガティブ発言をすれば、だれかがネガティブな気持ちになることも、ビジネスにおいては非常に重要な考え方です。
自分の何気ない一言や、何気ない態度が、周りの人間に対してポジティブな影響にでも、ネガティブな影響にでもなり得ることを、心に刻みましょう。

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